ルカの福音書-80 権威ある言葉④

出演者
大嶋重徳
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 疲れているとき
  • 不安や恐れを感じているとき

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アップロード日
2021.11.04
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ルカの福音書 4章
放送日
2021.11.04

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか、大嶋重徳です。ルカ福音書を順番に読んでいます。
4章には、悪霊につかれた人が出てきます。悪霊と訳されているダイモニアンということばは、人間を宿命付け、縛り付け、人生をあきらめさせようとする力です。イエス様は、この悪霊に「黙れ」と言われました。すると、悪霊に取り憑かれた人の体が投げ倒されるような、そんな出来事が起こりました。
しかし、この人は何の害も受けなかったとあります。「傷つかなかった」という意味です。イエス様は悪霊との戦いで、私たちを傷つかないように守ってくださる。そんな、神様の守りがあるのです。イエス様は神の持つ権威によって、悪霊を追い出し、悪霊につかれた人を自由にされました。
そのときに、投げ倒されるような経験を私たちもまたするかもしれません。自分の価値観を壊されるような経験です。あるいは、そのようなことばで、自分で自分を支配しようとしていた自分のダイモニアンが砕かれる経験になるはずです。悔い改めなければいけない痛みもそこにあるかもしれません。
しかし、そこで私たちは投げ飛ばされ、砕かれても、傷つかないようにイエス様は守ってくださるのです。もしかすると、「クリスチャンはこうあるべきだ」という、縛り付けてくることばもあるかもしれません。聖書が果たしてそんなことを言っているのか、聖書のことばが紹介されながらも、それは自由をもたらすことばではなく、縛り付けることばであることもあるからです。むしろ、そのようなことばは自由をもたらすというよりも、「あんなふうには生きられない。あんなふうには自分はなれない。」と、さらに神様から引き離していく、呪いのことばになっていることもあります。
しかし、長年染みついてしまったそのような「あるべき像」が壊されていくのには、私たちの人生に大きな砕かれる痛みも生まれることとなるでしょう。それを、受けとめようとするとき、投げ飛ばされるような気持ちになるかもしれません。
しかし、そこに神の愛があるのです。あなたをクリスチャンにして、もっと自由に生きていってほしいと願われる神の愛です。
イエス様のことばは今日、あなたを自由へ解き放つ愛のことばをかけられます。クリスチャンも、またイエス様のことばによって、私たちの中のダイモニアンのことばが追い出されていくことが必要になってきます。私たちは、このイエス様のことばを聴き続けていかなければならないのです。「こうあらねばならない」と縛り付けるダイモニアンに、「黙れ」と「出て行け」とイエス様に言ってもらい続けていくこと。それが、私たちの聖書を読む生活です。

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