見ずに信じる者の幸い

出演者
関根弘興
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 孤独や悲しみを覚えるとき

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アップロード日
2021.10.20
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ヨハネの福音書 20章29節
放送日
2021.10.20

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「世の光」の時間です。お元気でお過ごしでしょうか、関根弘興です。
イエス・キリストは、十字架につけられたあと、3日目に復活なさいました。その日の夕方、イエス様は弟子たちの前に、ご自分の姿を現されたのです。ところが、そのとき弟子の一人であったトマスだけはその場にいませんでした。トマスは「私はこの目でイエス様の手や脇腹の傷を見、この手でその傷に触らなければ決して信じない。」こういうふうに言ったのです。
しかし、その8日目のことでした。イエス様は、このトマスにも現れてくださったのです。イエス様は、トマスにヨハネの福音書20章29節で「あなたはわたしを見たから信じたのですか。見ないで信じる人たちは幸いです。」と言われたのです。
実は、このイエス様のことばは、よく誤解されます。「トマスのように疑い深い態度では良くない。見なくても信じる素直な人にならなくてはならない。」という意味だと考える人が多いのですね。イエス様は、ここで、見て信じる者と見ずに信じる者を比較して、見ずに信じる者の方が幸いと言っておられるのではないのです。確かに、トマスは仲間のことばを信じようとしない頑なさがありました。
でも、どうでしょうか。他の弟子たちも、実際に自分たちの目でイエス様を見るまでは信じることはできなかったのです。トマスだけが、特に疑い深かったわけではありませんでした。弟子たちは見たから信じたのです。
実は、弟子たちがイエス様を実際に見ることは、イエス様の復活を証明するためにどうしても必要なことでした。彼らはイエス様とともに生活をしてきたわけですから、復活されたイエス様にお会いしたとき、すぐにこの方がイエス様だと分かりました。そして、はっきりと証言することができたのです。
そして、弟子たちはイエス様の復活の目撃証言者となって、世界中の人々に宣べ伝えていきました。しかし、イエス様の弟子たちは、今は皆、天に召されていますよね。しかし、イエス様が復活された目撃証言は、聖書を通してはっきりと知ることができるのです。ですから、実際の目でイエス様を見なくても弟子たちの証言を聞いて、イエス様が復活された真の救い主であると信じることができるのですね。見ずに信じる者の幸いは、私たち一人ひとりに差し出されている幸いなのです。

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