「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか、山本陽一郎です。時々、地元の方とおしゃべりしていると、聞かれることがあります。「子どもの頃から牧師になりたかったの？」そんな時は正直に答えます。「いいえ。将来は電車の運転手さんになりたいとは思っていましたけど、牧師になりたいとは、実は一瞬も考えたことがなかったのです。」と。
かつての私は、見えない神なんかを信じる人は、失礼ながら頭の中がお花畑なのだろうとさえ考えていた時期がありました。そんな人間が今、その見えない神を信じる教会で牧師をしているのですから、人生は分からないものです。
30年近く前、ふと行ってみた教会の夜の礼拝で、私は聖書のこのことばに触れました。
「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。」イザヤ書43章4節
暗く乾ききった心に、光が差し込んできたあの夜は、私の人生の大きな転機でした。こんな自分にも生きる価値があるのだと。神が私を愛しておられ、罪人の私を救うために、イエス・キリストを送ってくださったと知ったのです。
イエスの時代に漁師のシモン・ペテロという人がいました。あるとき、夜通し働いても魚が捕れなかったのですが、イエスのことばに従って湖に網をおろしてみると、網が破れそうなほどの大漁になりました。驚くペテロに、イエスは言われたのです。「恐れることはない。今から後、あなたは人間を捕るようになるのです。」ルカの福音書5章10節にあるこのことばは、私自身にとっても招きのことばとなりました。20歳のとき、牧師になりたいと祈り始めたのです。
イエスに従ったペテロは、後に初代教会のリーダーとなり、まさに人間を捕る漁師になりました。私たちもそうです。救い主イエスに出会い、その愛とみことばの力に触れるとき、大きく変えられます。小さな者ですが、このお方に従っていくとき、神の大きな御業のために用いていただけます。新しい人生にあなたも踏み出してみませんか？イエスはあなたを招いておられます。