さあ、水を汲もう

出演者
山本陽一郎
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 疲れているとき

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アップロード日
2021.09.21
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ヨハネの福音書 2章7、8節
放送日
2021.09.21

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか、山本陽一郎です。教会では結婚式をすることがありますが、新約聖書にもカナという町で開かれた結婚披露宴での出来事がでてきます。
当時の祝宴は1週間も続きました。町中から大勢の客が招待されるのが習わしで、そこにイエスも招かれていました。ところが、このとき舞台裏では大変困ったことが起きていたのです。客に振る舞うぶどう酒が途中で切れてしまったのです。このとき、イエスが最初の奇跡を行われました。
ヨハネの福音書2章7節、8節にはこんなふうに書かれています。「イエスは給仕の者たちに言われた。『水がめを水でいっぱいにしなさい。』彼らは水がめを縁までいっぱいにした。イエスは彼らに言われた。『さあ、それを汲んで、宴会の世話役のところに持って行きなさい。』」
その家の前には、80リットルから120リットルも入る、とても大きな水がめが6つ置かれていました。1つだけで数100杯分という計算になります。とはいえ、なくなったのはぶどう酒。いくら水を汲んでも、一見すると無関係です。
でも、彼らはイエスが言われた通りにしました。一生懸命に水を汲み、それを世話役のところへ運びました。「どれどれ?」世話役が味見をしてみると、それは、とびきり美味しいぶどう酒でした。いや、正しくはただの水が最高に美味しいぶどう酒に変わっていたのでした。
客は大喜び。こうして、最低になりかけた披露宴は、最高の披露宴になりました。大きな喜びや華やかな成功に、人の目は奪われがちです。でも、その陰にはひたすら水を汲むような、人には見えないたくさんの仕事があります。実際、仕事というものは、ほとんどが地味な作業の連続ではないでしょうか。
けれども、そうした地味な仕事を神は役立てて、栄光のために用いてくださるのです。神に信頼して、与えられた働きに精一杯、励む中に神の御業に現れる。
小さな私たちの小さな働き一つ一つが、思いがけない大きな喜びへと繋がっているということをこの出来事は考えさせてくれます。さあ、私たちも水を汲みましょう。神がそこに栄光を現してくださることを待ち望みながら。

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