ルカの福音書-68 挑発に乗らずに

出演者
大嶋重徳
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 人を許すことが出来ないとき

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アップロード日
2021.07.22
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ルカの福音書 4章
放送日
2021.07.22

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 「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか、大嶋重徳です。ルカ福音書を順番に読んでいます。今週の箇所は、イエス様が荒野で、悪魔の誘惑にあわれた話が出てきます。
 悪魔の誘惑の三つ目はこうです。「また、悪魔はイエスをエルサレムに連れて行き、神殿の屋根の端に立たせて、こう言った。『あなたが神の子なら、ここから下に身を投げなさい。『神は、あなたのために御使いたちに命じて、あなたを守られる。彼らは、その両手にあなたをのせ、あなたの足が石に打ち当たらないようにする』と書いてあるから』」
 三つ目の悪魔の誘惑は、聖書のことばを用いて誘惑するのです。悪夢こそ、聖書をよく知っているのですね。これは困ります。ここでする悪魔の誘惑は、みことばの引き算と足し算です。悪魔は、神様のことばを付け加えたり、そして引き算したり、文脈を無視したり、「ほら、聖書にこう書いてあるでしょう。あなたの人生、そうなっていないでしょう。やっぱり、神様なんていないんじゃないの?」そのように、神様からあなたを引き離すそうと、聖書のことばを用いるのですね。
 そして悪魔は、神殿の目がくらむような高さから飛び降りろと、瞬間的な度胸試しのことばへと、みことばを変化させました。ある種の無茶振りです。これに応えないと。ある刹那的な度胸試しのような誘惑に、みことばを変えたのですね。
 男性はもしかすると、特に、これに弱いかもしれません。「ほら、飛んでみろ」と言われたら、飛んでしまう。「荒野だよ、誰も見てないよ。ばれないよ。本当に神様がいるならば、あなたを止めてくれるから。」度胸試しのような、自分を試すように罪を犯させてくるわけです。
 私たちは日々、自分の荒れすさんだ日常の中で、神様のことばを作り変えられて、私たちは、そのことばに挑発されるということがあります。イエス様こそ十字架で、「神の子どもだったら、そこから降りて来い」と。「そうしたら信じてやるよ。」と人から言われました。イエス様は、すぐさまに降りることができたのです。腕をフンとされると、釘は抜けて降りて来られたでしょう。しかし、イエス様が降りて来られたら、私たちに神の救いはもたらされませんでした。罪からの救いは、成し遂げられなかったのです。イエス様は、十字架の上で神様のことばに仕え続けられました。神を神とする戦いをなさったのです。
 私たちもまた、悪魔の挑発に乗ってはいけません。本当に大切なものを失ってしまいます。このイエス様の姿勢にならいましょう。私たちの度胸は、罪のために用いるのではない、誰かを愛するために用いていきたいと思います。

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