カエサルに上訴します

出演者
板倉邦雄
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 人を許すことが出来ないとき

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アップロード日
2021.07.13
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] 使徒の働き 25章
放送日
2021.07.13

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか。今日は「カエサルに上訴します」という題でお話ししましょう。
 日本の裁判制度でも、罪を犯した被告人が上訴することができます。パウロも「カエサルに上訴します」と、皇帝の前での裁判に訴えました。使徒の働き25章です。
 ローマの総督フェストゥスは、十日間ほどエルサレムへ滞在した後、カイサリアに下っていきました。その翌日、裁判の席に着くと、囚人パウロを引き出すように命じたのです。パウロが出廷すると、総督は、同行したユダヤ人の有力者たちがパウロを取り囲み、彼に対して、さまざまな重い罪状を次から次へと申し立てたのです。しかし、いずれも、罪状の証拠を提示することはできませんでした。パウロは、総督フェストゥスのその前で弁明します。
 「私は、ユダヤ人の信じるモーセの律法に対しても、神殿に対しても、またローマ皇帝のカエサルに対しても、何の罪を犯したことはありません。ところが、フェストゥスは、ユダヤ人の有力者たちの歓心を買おうと思い、パウロに提案しました。「おまえはエルサレムに上り、この事件に関して、私から、そこで裁判を受けることを承知するか?どうなんだ。」
 パウロは答えました。「私は今、カエサルの法廷に立っています。私はこの法廷で裁判されるべきです。よくご承知のとおり、私はユダヤ人たちに、何も悪いことをしていません。もし私が悪いことをし、死に当るようなことをしているなら、死を免れようとはしません。しかし、もし訴えられることに、何の根拠もないとすれば、だれも私を再び訴えるユダヤ人たちに引き渡す権利はありません。私はカエサルに上訴します。」
 そこで総督フェストゥスは、裁判の陪席の者たちと協議したうえで答えました。「おまえはカエサルに上訴を申し出た。カエサルのところへ行くがよい。」
 私たちは、正義と公正が行われるために、また不当な扱いを受けることがないために、公的な裁判に訴えることができます。イエス・キリストは、私たちが個人的な感情で人を裁くことを戒めていますが、聖書は、憲法や法律に則った正当な裁きを認めているのです。私たちの人権が守られると同時に、神様の正義が行われるためでもあるのです。

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