我が告別式

出演者
菊地百合子(山形ホーリネス教会 牧師)
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 不安や恐れを感じているとき
  • 死や命について考えているとき

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アップロード日
2021.07.10
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ヨハネの黙示録 14章13節
放送日
2021.07.10

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 「世の光」の時間です。お元気でしょうか、山形ホーリネス教会の菊地百合子です。
 聖書を紹介します。「書き記せ、『今から後、主にあって死ぬ者(死者)は幸いである』」
 私の父の若い時の最大の悩みは、死の問題でした。しかしキリストに出会い、十字架と復活の恵みにあずかり、復活の希望に、死の問題は見事に解決されました。死は天国に入る入口となりました。
 父は自伝に、告別式でしてほしいことを記しています。「私の告別式の式場には、紅白の幕を張ってお祝いしてください。参列者への挨拶のはがきは、ブルーの枠がいいでしょう。ブルーは天国を思わせるカラーですから。キリストにあって死ぬ、私の告別式は幸いです。それは栄光への門口です。天国への祝いの式典です。めでたいことです。私が死んだ時には、『おめでとう』と祝ってください。決して『ご愁傷様です』と言わないでください。」父は2019年12月31日、大晦日の早朝に八十八歳で天国に旅立ちました。
 日曜日の礼拝に行くことが、私のいのちです。喜びです。神礼拝より大切な仕事はないと言い続けた父でしたが、晩年は入院することも度々あり、礼拝に行けなくなる日が続きました。しかし、父の地上での最後の礼拝は、2020年の元旦礼拝でした。教会に遺体が安置されたので、元旦礼拝に来られた方々は、「新年おめでとう」と挨拶をして、父と最後の別れをしました。
 紅白の幕は張れませんでしたが、紅白のリボンをつけた、父が営んでいた喫茶シャロームのマッチと、ブルーの枠の入ったはがきを、告別式に参列された方々に配りました。
 コロナ感染が拡大する前でしたから、教会での告別式には、愛する教会員の方々、子ども、孫たちも集まることができ、父の生前の希望どおり、娘婿である夫が、山形から飛行機で大阪まで飛んできて、告別式を執り行ってくれました。
 愛する者との死別は、確かにつらく悲しいものです。しかし、キリストにある慰めと希望は、それをはるかに超える大きな恵みです。ラジオをお聴きの皆様の上に、神様の平安がありますように。シャローム!

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