谷間に咲く百合

出演者
菊地百合子(山形ホーリネス教会 牧師)
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 孤独や悲しみを覚えるとき

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アップロード日
2021.07.05
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] イザヤ書 43章4節
放送日
2021.07.05

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 「世の光」の時間です。お元気でしょうか、私は夫と、山形ホーリネス教会で牧師をしている菊地百合子といいます。今週一週間、どうぞよろしくお願いします。
 私は大阪で生まれ育ち、赤ん坊の時から日曜日には教会に行っていました。それは、父が「世の光」のラジオ放送を聴き、聖書通信講座で、イエス・キリストを信じる決心をしていたからでした。これから、父が洗礼を受けて五十年を記念して発行した「一羽のすずめ」という自伝から、お話しをしていきたいと思っています。
 私が小学生の時、ある人に「百合ちゃんは、ブラック・リリー、今度来る嫁は、同じ名前だけどホワイト・リリー」と言われました。もうすぐ、白百合のような綺麗なお嫁さんが来ることが、嬉しくてたまらないという様子でした。私は日焼けして色黒だったので、ブラック・リリーと呼んだのでしょう。
 けれども、そのことばを聞いて私は、比べられて悲しく、心が暗くなり、家に帰って父に話しました。すると父は、「百合子の百合は、谷間の百合だ」と言いました。谷間の百合は、誰にも気づかれないようにそっと咲く花で、山道を歩く旅人が、その香りに誘われて、ふと目をやると美しく咲いていて、疲れた旅人を癒やし、励ます花だと答えてくれました。私はこのことばを聞いてとてもうれしくなり、父のイメージするような人になりたいと思ったのを、今でも時々、思い出すことがあります。
 私たちは、誰のことばを聞くか、どんなことばを信じるかによって、心も生き方も大きく変わるように思います。私はこの時、父の語ってくれたことばを信じました。
 神様は、私たちの外見を見て、黒いとか白いとかと評価をされません。私たちの心を見てくださいます。聖書のことばを紹介します。
 「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。」イザヤ書43章4節
 神様は、今日も私たちに語っておられます。「わたしはあなたを愛している。」ラジオをお聴きの皆様の上に、神様の平安がありますように。聖書に書かれていることばを信じて、今日もお元気でお過ごしください。

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