「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか、福井誠です。「継続は力なり」聖書を一日一日と読み進むなら、不思議にも自然に養われるものがあります。今日も聖書を開いてまいりましょう。今日はガラテヤ人への手紙1章11節より、「人間によるものではない」と題して、メッセージをお伝えいたします。
　「兄弟たち、私はあなたがたに明らかにしておきたいのです。私が宣べ伝えた福音は、人間によるものではありません。」
　今日からガラテヤ人への手紙を読んでまいります。全部で6章ですから、ちょうど私がメッセージをするこの期間に、読み終わることができそうですね。
　さて、私が牧師になるために神学校で学んでいたころのことだったと思いますが、ある方が、どのようにして信仰を持ったのか、お話しをしてくださったことがあります。その方は長距離トラックの運転手で、運転しながらラジオを聴くことが普通でした。ある日、聴き流して聴いているうちに「世の光」というラジオ番組が耳に入ってきたといいます。それから何となく、繰り返し聴くようになり、聖書を買って読み、教会に通うようになり、ついに信仰を持ったのだといいます。ラジオ放送が、信仰のきっかけになったというわけですね。
　今年、70周年ということで、70年も続いてきたこの番組が、信仰のきっかけになったという人は、このトラックの運転手の方以外にも、数知れないのではないかと思います。そのような意味で、ラジオ、電波による宣教は、本当に重要な役割をしてきたと思います。70年この働きに携わってきた方々に、感謝したいところですね。
　ところで、パウロの時代には電波はありませんで、手紙がその代わりをつとめました。パウロは遠くにいる人々に、足を運んで福音を語りましたが、さらに手紙を書き送り、福音の素晴らしさを知ってもらおうとしました。現代は、ラジオからインターネットという時代。福音を伝える媒体は変化してきていますが、中身は同じです。それは、人間の夢でも、人間が考え出した教えでもありません。それは、神が与えてくださったものであり、聞く人全てに、罪の赦しと平和をもたらす救いのことばなのです。
　では今日も、良き一日となるように祈ります。