期待と心配は紙一重

出演者
大井満
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 疲れているとき

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アップロード日
2021.05.04
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] イザヤ書 40章30,31節
放送日
2021.05.04

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 「世の光」の時間です。今週のメッセージを担当しています、東京にある板橋教会の牧師、大井満です。
 もう三十数年前になりますが、私は妻と幼い二人の娘とともに、牧師としての学びを深めるためアメリカに留学しました。ある程度アメリカの生活に慣れて、もうすぐ神学校が始まるという時期に、お世話になってる先生方と話す機会がありました。
 その時、「もうすぐ授業が始まるね。」 ”Are you ambitious for School?” とたずねられた私は、確信をもって ”No!” と答えました。すると先生方は ”No?” と、驚いたような表情で聞き返して来られたのです。
 何が起こったのか私には分からなかったのですが、横にいた妻が、”ambitious for” は、切望するって意味だよと教えてくれたので、私はあわてて”Yes!”と言い直しました。”ambitious” という単語の意味は、「心配する」だけだと信じ込んでいたのでした。
 「しかし、主を待ち望む者は新しく力を得、鷲のように、翼を広げて上ることができる。走っても力衰えず、歩いても疲れない。」という聖書の言葉があります。旧約聖書イザヤ書40章31節です。実は、この直前の30節に、「若者も疲れて力尽き、若い男たちも、つまずき倒れる。」とあるのです。 
 私たちも、疲れてどうしようもない時や、希望が見えない状況の中で力を失っていくことがあります。主である神様がいらっしゃる。助けて下さると信じ、期待する者に、神様が新しい力を与えてくださいます。しかもその力は、一生懸命に羽ばたかなくても、高く上っていくことのできる力です。自分で振り絞っていく力ではありません。ただ受け止めるだけでよいのです。
 心配と期待はまさに紙一重です。同じ ”ambitious” なのに、その後にたった三文字、FOR “for” とつくだけで「心配」が「期待」に変わるのです。あなたも神様を期待し、待ち望みませんか。私の留学は諸事情でごく短期間になりましたが、私にとって神様の恵みを体験する良い機会となり、その後の牧師としての歩みに大きな力を与えてくれました。「心配」を「期待」に変えてくださる、神様を待ち望んで生きていきましょう。

コメント

石原興一
ambitiousから心配が期待に変わるお話はインプットして、どこかで使いたいですね。

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