父よ彼らを赦したまえ

出演者
関根弘興
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 人を許すことが出来ないとき

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アップロード日
2021.04.26
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ルカの福音書 23章
放送日
2021.04.26

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 「世の光」の時間です。お元気でお過ごしですか、関根弘興です。キリスト教会のシンボルマークは十字架です。今週は、イエス・キリストが十字架につけられ、発せられた、十字架上の言葉を紹介しながら、十字架の意味を深く探っていきましょう。
 十字架刑は、両手両足に釘が打ち付けられ、死ぬまで苦しみもだえなければならない残酷な処刑でした。イエス様が、その十字架につけられると、なんと兵士たちはくじを引いて、イエス様の着物を分はじめました。十字架の周りには、当時の指導者たち、兵士たち、そうした人たちが容赦なくイエス様に罵声を浴びせかけていました。
 壮絶な痛みと苦しみの中で、イエス様が最初に発した言葉はどのようなものだったのでしょう。なんとイエス様は、「父よ、彼らをお赦しください。彼らは、自分が何をしているのかが分かっていないのです。」と、とりなしの祈りの言葉を語られたのです。人は死が迫っている時には、その人の心の内側が見えてくるものです。イエス様が、ただ口だけですばらしい言葉を語るだけの人なら、死と苦しみの前で、彼らを呪うことはしても、とりなしの祈りをすることなどなかったでしょう。
 ところで、日本語で「赦す」という漢字は二つありますね。許可するの「許」の部分、そしてもう一つは恩赦という言葉がありますが、その「赦」の部分ですね。許可するという言葉に使われる「許す」というのは、条件さえそろえば許されるということです。一方、恩赦の「赦」は、許してはいけないものを特別に許すという時に使われます。
 罪は本来、赦されることがないものです。例えば、おまわりさんが「泥棒しても赦しましょう。人を殺しても赦しましょう。」と言ったらどうなりますか?無法地帯になります。神様は正義の神様ですから、どんな小さな罪も赦すことはなさいません。本来人は自らの罪のために、神様の前に有罪判決を受けても文句を言えない存在なのです。
 しかし神様は、私たちを愛しておられるので、御子イエス様を送ってくださいました。そして罪のないイエス様が、私たちの身代わりとなって十字架にかかり、罪の罰をすべて受けて下さったのです。だからここに私たちの、罪が赦されるという道が開かれていったのです。

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