自害してはいけない

出演者
福井誠
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 不安や恐れを感じているとき
  • 孤独や悲しみを覚えるとき
  • 死や命について考えているとき

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アップロード日
2021.04.24
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] 使徒の働き 16章28節
放送日
2021.04.24

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 「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか、福井誠です。「継続は力なり」聖書を一日一日と読み進むなら、不思議にも自然に養われるものがあります。今日も聖書を開いてまいりましょう。
 今日は、使徒の働き16章28節から「自害してはいけない」と題してメッセージをお伝えいたします。
 「パウロは大声で『自害してはいけない。私たちはみなここにいる』と叫んだ。」
 昨日、キリスト教会初めての公会議、エルサレム会議のお話しをしました。その後パウロは、この成果をアンティオキアの教会に伝えるために出発し、さらにその足で、二回目の伝道旅行へと出かけています。およそ距離として1700km、東京を起点にすると、九州桜島まで出かけ、折り返して福岡あたりまで戻ってきたような感じでしょうかね。
 昔は徒歩の旅で、約44日間かかったとされています。しかしそのように、靴底をすり減らして福音を語り続けるパウロのような人がいたからこそ、今日のキリスト教もあったというわけですね。
 この箇所を読みながら、感謝の思いが湧き上がるのは私ばかりではないでしょう。ともあれ、その旅は、気楽なものではありませんでした。反対にあうのみならず、牢獄に入れられ、むちを打たれることもある、そんなエピソードの一つが記録されています。
 牢獄の中で、真夜中に神を賛美するパウロ、むち打ちの後が病んで眠れなかったのかもしれませんね。賛美しながら神と心を通じ合おうとし、この苦難を乗り越えようとするパウロの心を感じるところです。その時、突然大地震が起こり、牢獄の扉が全部開いてしまう大事件が起こりました。
 看守は責任を感じ、自害しようとします。神を仰ぎ、苦難を乗り越えようとするパウロと、神を知らず、地上の出来事で自分の運命を決定しようとする看守が対象的ですね。パウロの大声が響きました。「自害してはいけない。」
 人は、お先が真っ暗という事態が生じた時に、しばしば死を選ぶことがあります。しかし、どんなに絶望的な崖っぷちに追い詰められたとしても、いのちある限り、可能性はあると考えたいものですね。パウロにとって、むち打ちの傷が病む現実も、神が生きておられる現実も同じように確かでした。ぜひ聖書通読を続け、神の言葉に力を受けて人生を進みたいものです。では今日も良き一日となるように祈ります。

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