イースターSP「イエスの埋葬-キリスト教の葬儀」

出演者
板倉邦雄
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 死や命について考えているとき
  • イースター

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アップロード日
2021.04.09
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[旧約聖書] 伝道者の書 6章3節
放送日
2021.04.09

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 「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか、板倉邦雄です。今日は、イエスの埋葬の記事を聖書から学び、キリスト教の葬儀についてお話ししたいと思います。
 イエスの埋葬は、丁寧に、しかも、新しい墓に葬られたと新約聖書に書かれています。当時、十字架刑になった極悪人は、骨を折ってから穴の中に投げ入れられるか、あるいは砂漠へ捨てられて、狼やハゲタカのえじきになるかのどちらかでした。しかしイエス様は、処刑後、国会議員だったヨセフという敬虔な人によって、ヨセフの墓に葬られました。 
 まずヨセフは、ローマ総督ピラトのところに願い出たのです。許可が下りるとヨセフは、イエスの遺体を洗い、香料とオリーブ油を染み込ませた亜麻布で体を包みました。そして、まだ誰も入っていない、新しい岩を掘った横穴式の洞窟のような墓に埋葬したのです。聖書はいかに、死んだ人の埋葬を大事に考え、しかも丁寧にしているかということが分かりますね。
 そこでキリスト教の葬儀ですが、私は三つのことを心がけて行ってきました。まずキリスト教の葬儀は、神を礼拝する行為です。ですから、棺は参列者と同じように縦に置き、棺のまわりに参列者が囲むようにしました。死んだ人も神を礼拝し、神をほめたたえるのです。
 ですから次に、死んだ人を崇拝したり、礼拝するような行為は慎むようにしてきました。私は、葬式のプログラムの中に、弔辞を入れないようにしています。ともすると、亡くなった故人を神のようにほめたたえる言葉になってしまう時があるからです。
 そして第三に、何よりも亡くなった人のために悲しみ嘆く、この地上に残された遺族や親しい人々の慰めとなるように、葬式と埋葬を心がけてまいりました。もう一度言います。聖書は埋葬を大事にしているのです。
 聖書の言葉です。「もし人が百人の子どもを持ち、多くの年月を生き、彼の年が多くなっても、彼が良き物に満足することなく、墓にも葬られなかったなら、私は言う。彼よりも死産の子のほうがましだと。」伝道者の書6章3節

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