わたしだ、恐れることはない

出演者
福井誠
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 不安や恐れを感じているとき

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アップロード日
2021.03.24
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ヨハネの福音書 6章20節
放送日
2021.03.24

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 「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか、福井誠です。「継続は力なり」聖書を一日一日と読み進むなら、不思議にも自然に養われるものがあります。今日も聖書を開いてまいりましょう。今日はヨハネの福音書6章20節から「わたしだ、恐れることはない」と題してメッセージをお伝えいたします。
 「イエスは彼らに言われた。『わたしだ。恐れることはない。』」
 ヨハネがこの福音書を書いた時は、かなり高齢になっていたのではないかと考えられています。つまりこの福音書は、イエスを見たこともないし、イエスの肉声を聞いたこともない人々に向けて書かれたというわけです。ヨハネは、改めてキリストを深く理解し、キリストに従う心を持たせる必要を感じていたのでしょう。そのような意味で、ヨハネは、イエスと出会い、イエスによって変えられた人々を具体的に取り上げていますね。
 つまり4章では、サマリアの女のエピソードを取り上げ、イエスが旧約で約束されたメシアであることを示し、5章のベテスダの池のエピソードでは、メシヤが、神のあわれみを注がれるお方であること、神が生きておられることを語ります。そしてここ6章では、その神の力のいかばかりであるかを、五つのパンと二匹の魚で、五千人の腹を満たした奇跡、また、強風で荒れた湖を静める奇跡をもって示すのでした。
 そしてヨハネは、このようなイエスに、当時の人々が三つの反応を示したことを加えます。イエスの話を聞いて、受け入れられない思いで離れていく者たち。イエスの力を認めて、さらに信仰を深める者たち。面従腹背となってついていく者たちでした。
 ヨハネは、一つの態度決定を求めていると言えるでしょう。信仰を持つということは、横のつながりだけで生きてきた人生に、縦の軸を加えることを意味します。つまりそれは、いつも天を仰ぎ、神の可能性を信じ、神との関係の中で生きていくことです。ですから、まことに神を信じる者は、地上の事柄で行き詰まるようなことがあっても、落胆しないものです。「わたしだ。恐れることはない」と語られるイエスが共におられることを覚えて、歩ませていただきましょう。
 では今日も、良き一日となるように祈ります。

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