ルカの福音書53-荒野からキリストへ

出演者
大嶋重徳
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2021.02.27
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ルカの福音書 3章
放送日
2021.02.27

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 「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか。大嶋重徳です。ルカ福音書には、荒野で叫ぶ者の声と呼ばれるヨハネという人が出てきます。
 ヨハネを見た人々は、この方がキリストではないかと考えました。しかしヨハネは言います。「私よりもさらに力のある方が来られます。自分などではない。本当の主の道が現れるのだ。」
 ヨハネは荒野で叫ぶ者の声でした。それに対してイエス様は、声ではなく、神が言葉となったと言われる、言葉である神でした。声は消えていきます。しかし、言葉は残るのです。残るのは、キリストご自身であれば良いとヨハネは考えていました。言葉が残る時、声であるヨハネはそこにはいない。いや、いてはいけないのです。
 今週、私たちもまただれかへの声となります。私は牧師になり、大きな責任を感じます。しかし、キリストを語れば良いということが、どれほどの最後的な安心をもたらすのでしょうか。もし、私たちに求められるのが、イエス様のような言葉でなければならないとしたら、どれだけのプレッシャーと責任を感じるでしょう。しかし、声でいいのです。自分を語り、自分の生き方で救いに導くとは途方もないことです。しかし、私たちの成すべきことは、言葉なるキリストを指差していくことです。
 荒野で叫ぶ者の声と呼ばれるヨハネは、イエス様を信じる心の準備をさせた人でした。私たちに必要なことは、イエス様を信じることへの準備です。だれも人間的にキリストを無理やり信じさせることなど、人間にはだれもできません。私たちができることは準備までです。
 「世の光」のこの番組も、声となりたいと思っています。皆さんの心に、キリストの言葉を伝える声となりたいと思います。しかし、本当に届く声になるために、私たちの番組もまた絶えず、悔い改めに生きる必要があります。自分の荒野を見つめ、自分の荒野からキリストのもとへと戻っていきたいと思える声を身につけていきたいと思います。グサっとくるだけの放送から向きを変えて、悔い改めの実を結びたいと思います。
 現代にあって、魂の荒野をさまよう大切な人のそばで、共に主の声を聞き、主と出会い、悔い改めたいのです。そして、主の道をあらわす声とならせていただきたいと思います。そして今日、皆さんにこの声が届いているならば、キリストの言葉のもとへと、あなたは戻ってきていただきたい。あなたは、あなたの荒野で神と出会うこととなるのです。

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