前もって話しました

出演者
福井誠
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • 不安や恐れを感じているとき

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アップロード日
2021.02.02
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] マタイの福音書 24章25節
放送日
2021.02.02

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 「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか、福井誠です。「継続は力なり」聖書を一日一日と読み進むなら、不思議にも自然に養われるものがあります。今日も聖書を開いてまいりましょう。今日は、マタイの福音書24章25節から、「前もって話しました」と題してメッセージをお伝えいたします。
「いいですか。わたしはあなたがたに前もって話しました。」
 この24章と明日の25章は続きもので、これをマタイは、「終末」、つまり「世の終わり」をテーマとするイエスの五番目の説教としています。その内容は、具体的に紀元70年、ローマ帝国によってエルサレムが破壊される悲劇を預言したものです。しかし、3節「あなたが来られ、世が終わる時」とあるように、どうやら紀元70年の出来事に限らず、後の時代のこと、つまり今の私たちにも関わる終末の預言としても理解できるところですね。
 ここでイエスは、終末にどのようなことが起こるのかを具体的に語っています。その時を知らせる前兆があると。たとえば、「私こそ救い主だ」と自称する偽キリストが現れる。戦争、内乱、政情不安が起こる。自然災害が起こる。社会的な不正がはびこり、人が冷たくなるなどです。そして35節、「この天地は滅び去ります」と地球の終わりが予告されていますね。
 何か、怖いなと思う方もおられるでしょう。しかし印象はともかく、よく理解し、心に留めるべきことが語られています。というのも、現代は環境破壊が進んで、人々は、他の惑星に移り住むことすら考える時代です。地球の滅びは、聖書が言わずとも人々に意識され始めています。しかし、たとえそうであっても心配には及びません。聖書は、どのようにその日に備えるべきかを前もって伝えているからです。
 神を信じる者にとって、その世の終わりは、恐怖と災いの日ではなく、長い人生の旅路の終わりであり安息です。やがて私たちは、備えられている天の都に迎えられるのです。そして、いつその時が来ても良いように、天の御国に入る希望を持って、御国に入るにふさわしい日々の歩みを心がけるように勧められています。大切なのは、聖書に教えられながら、良き備えをすることでしょう。
 では今日も良き一日となるように祈ります。

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