ヨセフの葛藤

出演者
関根弘興
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • クリスマス

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アップロード日
2020.12.11
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] マタイの福音書 1章
放送日
2020.12.11

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 世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか、関根弘興です。今週は、イエス様の誕生にまつわる聖書の箇所を紹介し、お話しをしています。
 イエス様の母となるマリア、そしてその夫はヨセフでした。彼らは、ガリラヤ地方のナザレという町に住んでいました。マリアもヨセフも、由緒あるダビデの家系ではありましたが、特に学問も地位も財産もありませんでした。マリアはまだ十代だったかもしれませんが、ヨセフと婚約中の時でした。これからヨセフと普通に結婚して、家庭を築き、貧しいながらも幸せに暮らしていこうと思っていたときのことです。
 ある日突然、マリアのもとに御使いが現れ、「おめでとう、恵まれた方、主があなたとともにおられます。恐れることはありません、マリア。あなたは身ごもって、男の子を産みます。その名をイエスとつけなさい。」と告げたのです。
 結婚前の処女であったマリアが、聖霊によって神の子を身ごもるというのですから、驚くべき知らせですね。このことを一体、誰が信じるだろう。このことが知られたら、人々は非難するどころか、石打によって死刑にされても文句を言うことができないような状況でした。
 一方、マリアが身ごもったことを知った婚約者のヨセフの苦悩は、計り知ることができないほど大きなものでした。ヨセフが考えられる選択肢は二つしかありませんでした。一つは、姦淫の罪を犯した女としてマリアを突き出すことでした。もう一つの選択は、内密に去らせると言うことです。どちらを選択するにしても、苦渋のものとなるものですよね。
 しかし、主の使いが夢に現れてヨセフにこう告げるのです。「ダビデの子ヨセフよ、恐れずにマリアをあなたの妻として迎えなさい。その胎に宿っている子は聖霊によるのです。マリアは男の子を産みます。その名をイエスとつけなさい。この方がご自分の民をその罪からお救いになるのです。」こう、告げられたのです。
 ヨセフはその言葉を信じて、これからどうなるか全くわからないのに、前に進む決断をしました。クリスマスは、大きな喜びの訪れの時です。しかしその背後に、若いマリアとヨセフの大きな戸惑い、苦悩、そして神様に信頼し、ゆだねていこうとする勇気ある決断があったのですね。

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