三つの時代を経て

出演者
関根弘興
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min
タグ
  • クリスマス

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アップロード日
2020.12.08
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] マタイの福音書 1章
放送日
2020.12.08

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 世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか、関根弘興です。今週は、イエス・キリストの誕生にまつわる聖書の箇所を紹介し、お話しをしています。
 マタイの福音書1章には、イエス様の誕生の経緯が記され、系図が記されています。その系図を見ると、大きく三つの時代に区切られています。
 最初の区分は、アブラハムからダビデまでが全部で十四代という区分です。アブラハムは、イスラエルの父祖です。神様はアブラハムに、地上のすべての民族はあなたによって祝福されると約束なさいました。救い主は、アブラハムの子イサクの家系から、その子ヤコブの家系から、その子ユダの家系から出るということが少しずつ明らかにされていくのです。
 このアブラハムからダビデまでの時代というのは、神様のさまざまな約束が語られ、アブラハムの子孫であるイスラエル民族が、幾多の困難を乗り越えて、ついに国がダビデ王様によって統一し、このダビデ王の子孫から救い主が生まれるということが、明確に約束された。そうですね、右肩上がりの期間と言っても良いのです。
 しかし二番目の区分は、ダビデからバビロン捕囚までが十四代と書かれています。この時代は、国は勢力を拡大し繁栄していったのですけれど、そのあと、坂を転がり落ちるように、下降線をたどっていった時代です。ついには、敵国に滅ぼされ、多くの人が捕虜としてバビロニアに連れて行かれてしまったんですね。つまりこの時代は、下降の一途をたどった歴史だったわけです。
 そして三番目の区切りは、バビロン移住からキリストまでと書かれています。バビロンに捕虜となって長い年月が経ち、彼らは自分たちの国に帰ることが許されました。しかし、以前のような勢いを取り戻すことはできませんでした。まわりの国の属国として支配される状態が続いていったんです。この時代の系図に名前が載ってる人々は、ダビデ王の家系でありながら全く埋もれてしまい、真っ暗闇で、希望を持つことができないような時代でした。
 しかし、そんな真っ暗闇のようなその時に、救い主が来て下さったと伝えているのです。私たちはこの系図を見る時、私たちがどんな状態であっても、神様は約束を必ず実行して下さるということを知ることができるのですね。

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