過ぎ越しの食事と子羊の血

出演者
岩井基雄
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2020.11.25
カテゴリ
聖書箇所
[旧約聖書] 出エジプト記 12章3,5,6,13節
放送日
2020.11.25

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 世の光の時間です。お元気ですか。岩井基雄です。昨日に引き続き今日も、旧約聖書のモーセの生涯から学んでみましょう。
 エジプトで、奴隷状態の神の民を助け出すためになされた神の最後のさばきは、エジプトのすべての長子、人も家畜も、その長男が死ぬというさばきでした。しかし、神の民イスラエルには、そのさばきが及ばないための救いの道が用意されました。それは、傷のない子羊の血が代わりに流されることによる、助けの道、贖いの道でした。
 聖書はこう語っています。「イスラエルの全会衆に次のように告げよ。この月の十日に、それぞれが一族ごとに羊を、すなわち家ごとに羊を用意しなさい。あなたがたの羊は、傷のない一歳の雄でなければならない。そしてイスラエルの会衆の集会全体は夕暮れにそれを屠り、その血を取り、羊を食べる家々の二本の門柱と鴨居に塗らなければならない。その血は、あなたがたがいる家の上で、あなたがたのためにしるしとなる。わたしはその血を見て、あなたがたのところを過ぎ越す。わたしがエジプトの地を打つとき、滅ぼす者のわざわいは、あなたがたには起こらない。」旧約聖書 出エジプト記12章3節、5節、6節、そして13節
 傷のない子羊の血が、家の門柱と鴨居に塗られた家は、神のさばきが過越て、その家の長男は死なないで守られることが示されました。神の警告を聞かず、身代わりの羊、すなわち罪のさばきを代わりに受ける贖いの羊の血を用意しなかった家は、神のさばきを受けたのです。
 この神の民への救いの道は、神の御子イエス・キリストによる血の贖い、すなわち罪の赦しの道を指し示していました。まったく傷も罪もない神の御子イエス・キリストが、十字架の上で流された血によって、罪の赦しと救い、罪の奴隷からの解放の道が開かれたからです。
 またこの時、過越の食事として、エジプトから早く出ていくために、イースト菌を入れないパン、十分に発酵させないぶどう酒が用意されました。その過越の食事は、イエス・キリストによって聖餐式として、罪からの赦しと、救いを示す大切な儀式としてあらわされています。罪の贖いと救いの道が、子羊の身代わりの血といのちを分かち合うことによって備えられたのです。

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