惜別の言葉-4

出演者
板倉邦雄
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2020.10.28
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] 使徒の働き 20章32節
放送日
2020.10.28

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 世の光の時間です。いかがお過ごしですか、板倉邦雄です。パウロの「惜別の言葉」も、今日で最後になります。使徒の働き20章の続きです。32節から紹介しましょう。
「今わたしは、主とその恵みの言とに、あなたがたをゆだねます。御言には、あなたがたの徳をたて、聖別されたすべての人々と共に、神の国をつがせる力があります。」
 ゆだねるとは、一切を神様に投げることです。自分ではもう何もできないからです。主イエスと主の恵みの言葉には、聖霊とともに働き、私たちの道徳性を高め、潔めるだけではなく、神様のご用のために区別された人々とともに、神の国を相続する力を持っているからです。
 パウロは、ローマ人の手紙の中でこう言いました。「すべて神の御霊に導かれている者は、神の子である。もし神の子であれば、神の国の相続人でもある。」
 さらにパウロは語ります。「わたしは、人の金や銀や衣服を欲しがったことはない。あなたがた自身が知っているとおり、わたしのこの両手は、自分の生活のためにも、また一緒にいた同行者のためにも、働いてきました。わたしは、あなたがたも、わたしのように働いて、弱い者を助けなければならないこと、また『受けるよりは与える方が、さいわいである』と言われた主イエスの言葉を記憶しているべきことを、万事につけて教え示したのです。」
 パウロは三年間、エパソの開拓伝道をしました。その間、自分の両手で自分と同行者の生活を支えながらの伝道でした。その理由と目的は、エペソ教会の長老たちも、自分たちで働きながら、教会の中で働くことのできない病弱の人や、夫を亡くした子どもをかかえる未亡人のような弱者を助けるためでした。それもこれも、受けるよりは与える方がさいわいだと言われた、主イエス様の言葉を実践することになるからです。
 パウロの惜別の言葉の最後は、二つのすすめでした。神の約束の言葉に人々を委ねること。もう一つは、自分と弱者のために働くことでした。神の言葉によって私たちは生きていき、また労働することによって、私たちは生かされて、また人様を生かしていくことができるのです。

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