判決

出演者
関根弘興
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2020.10.23
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ルカの福音書 23章
放送日
2020.10.23

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 世の光の時間です。お元気でお過ごしでしょうか、関根弘興です。
 イエス様は逮捕され、総督ピラトのもとに送られました。ピラトは、ローマ法に照らしてみても、イエス様を十字架につけるための罪を見いだすことはできませんでした。そこでピラトは、恩赦の提案をしました。しかし群衆は、当時の極悪人であった「バラバを赦せ、イエスを十字架につけろ」と叫び続けたのです。
 すると今度は、イエスの威厳をズタズタにしようと考え、むちで打ち、茨の冠をかぶらせ、血だらけのイエス様を人々の前にさらしたのです。これだけすれば、ユダヤ人たちも気が済むだろうと考えたのでしょうね。しかし彼らの声は止むことはありませんでした。ピラトは仕方なく、ひたたびイエス様を連れて官邸の中に入りました。
 ピラトはユダヤ人たちが、この人は、自分を神の子だと言っていると訴えてるのを聞いて、イエス様に恐れを感じていました。そこでイエス様に、「あなたはどこの人ですか」と問うと、イエス様は、何もお答えになりませんでした。ピラトは、イエス様の言葉を真剣に聞こうとしていないことを見抜いておられたのでしょう。またピラトが、「私にはあなたを釈放することも、十字架に処することもできるのを知らないのか」と恫喝すると、イエス様は、「もしそれが上から与えられているのでなかったら、あなたにはわたしに対して何の権威もありません。」と一蹴されたのです。
 その間にも、外にいるユダヤ人たちの叫びはますます激しくなってきました。そしてユダヤ人たちは、ピラトの一番痛いところつき始めました。「もしこの人を釈放するなら、あなたはカイザルの味方ではありません。自分を王だとする者はすべて、カイザルにそむくのです。」こう叫び始めたのです。
 さすがにそれを聞いたピラトは、イエス様と自分の保身を天秤にかけたことでしょう。そして、自分を救い主だとか、神の子だとかわけのわからないことを言っている男のために、人生を棒に振るようなことはできない。そのように彼は考えました。ピラトは、イエス様を再び外に引き出して、敷石(ガバタ)と呼ばれる場所で、裁判の席に着きました。そして、あなたたちが自分たちで勝手に死刑にすれば良いと、彼らの圧力に屈し、ついに、イエスを十字架刑に処すという判決を言い渡してしまったのです。

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