ルカの福音書31-素直になって

出演者
大嶋重徳
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2020.09.03
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ルカの福音書 章
放送日
2020.09.03

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世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか。大嶋重徳です。ルカ福音書を順番に読んでいます。イエス様の誕生ものがたりから時が動いて、イエス様が生まれてから40日後、ヨセフとマリア夫婦は赤ちゃんのイエス様を抱いて神殿に行きました。
 そこで出会ったのが、イエス・キリストに会うまでは死なないという、神様からのお告げを受けていたシメオンです。聖書には、聖霊がシメオンの上に留まっていたと記され、シメオンはこの日、神様の導きに従って神殿に来ていたのです。シメオンは日々、聖霊なる神様の働きを感じる人、神様からの語りかけに敏感である人物でした。
 私たちの人生には、神のお働きだとしか言いようのない不思議な経験というものが、実は一人ひとり持っているのだと思います。不思議とあの時に死んでいてもおかしくはなかった。しかし神様が、私を生かして下さった。ある日、神様の導きとしか言いようのないひらめき、気づきを得るということがあります。しかし、そのような神様からの語りかけ、導きをなかなか認めようとしない私たちがいるようにも思います。
 シメオンのような、神の語りかけに敏感な存在は、素直に神の導きを信じない、待ち望もうともしない、諦めてしまってる私たちを浮き彫りにしてきます。果たして私たちは、シメオンのようにキリストを見るまで死なないという約束を、神様から不思議な形で受け取ったならば、そのことを信じて、私たちは待っていられるでしょうか。いやいや、こういう人は特別な人だと、今日も片付けたくなるのではないかと思います。私たちは聖霊の導きよりも、自分の経験、自分の感覚の方をより信じやすいものです。
 そして、熱心に祈り続ける人を見て、あるいは、神の御心を純粋に待ち望む人を見て、あの人は熱心だからねと冷ややかに見てしまうことがあります。神様のくださる導きを待つことを、子どもっぽい、恥ずかしいかのように生きているということがあるのではないかと思うのです。
 しかし、もっとシメオンのように素直になれば見えてくることがあるのです。私たちが素直さを失ったために、本当の意味で神と出会うことを失ってしまっているならば、今朝もっと素直に、もっと純粋に信じてみていただきたいと思います。今朝も神様は、シメオンに導かれたように、あなたに神様からの語りかけを与えて下さっています。その語りかけに従うとき、神様はシメオンのように、キリストと出会う機会を必ず与えて下さるのです。

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