ルカの福音書30-神のしてくださったことを書き出す

出演者
大嶋重徳
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2020.08.27
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ルカの福音書 章
放送日
2020.08.27

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか、大嶋重徳です。ルカ福音書を順番に読んでいます。「マリアは、これらのことをすべて心に納めて、思いを巡らしていた。」と、マリアの思い巡らした時間について考えています。
 「思い巡らす」ために、更に大切にしていることは、書き留めた自分の気づきを、一年の最後の日に読み返すことです。12月31日に、その時間を取り分けます。最初は、その気づきを記したノートと一年の自分の予定帳を開きません。1月からずっと思い返していくのです。すると、思い出せないことだらけです。しかし時間をかけると、少しずつ思い出していくことができます。そして何があったのか、真っ白な紙に書き留めていくのです。
 実は、深く傷つくことであったのに、思い出せなくなっている事柄もあります。早く忘れてしまいたいと思い、心の奥深くにしまい込んでいる。しかし、時間をかけてそれらの事を、神様がどのように取り扱ってくださったのかを考えるのです。思いをつなぎ合わせていく、過去のノートを読むと、実は、その時に神様が語っていてくださった恵みのことば、慰めのことばが語られていたことを思い出します。
 何もこの作業するのは、一年の終わりまで待つ必要はありません。今日も、8月の終りを迎えようとしています。1年の半分以上が過ぎました。あなたにとって、この半年で深く傷ついたことは何だったでしょうか。悲しみと痛みを覚えたことは何だったでしょうか。あるいは、喜びにあふれたことは何だったでしょうか。心に納めたことを、一つ一つ取り出す時を持つのです。マリアの如くに「思いを巡らして」いく、「神様が私を良くしてくださったんだ」と思える時間を、取っていただきたいと思います。マリアは、この作業を人生をかけてしたのだと思います。
 キリストの誕生物語を、ルカはどこで誰から聞いたのかというと、母マリアが、キリストの弟子たちに繰り返し語ったから、ルカはこれを書き記すことができたのです。マリアは、自分の心に納めたこの出来事を何度も心から取り出して、弟子たちに繰り返し分かち合ったのです。
 誰かに分かち合いながら、いやされていくということがあります。私たちも、他の人の分かち合いを聞いてはっとします。自分とは違う教えられ方をされたんだなと思う。すると今の、自分に語られている神様のことばの響きを、味わい直すことができるのです。そして、神様が自分を心にかけて励ましてくださっていることに気づき、ストンと受け取ることができるでしょう。

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