父とふたりの息子のたとえ話

出演者
羽鳥頼和
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2020.08.08
カテゴリ
人物・人生
放送日
2020.08.08

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 「世の光」の時間です。お聴きくださりありがとうございます。羽鳥頼和です。
 「放蕩息子」の話をご存じでしょうか。イエス・キリストが語られたたとえ話です。このたとえ話は、父親と彼の二人の息子の話です。
 ある人に、二人の息子がいました。弟の方が父親に、「自分が相続する分の財産を、今、分けてください。」と言いました。すると父親は、財産を兄弟それぞれに分けてやりました。すると弟は、自分が受け取った財産を持って、遠い国に行ってしまいます。そこで彼は、放蕩の限りを尽くして、全財産を使い果たしてしまいます。無一文になった彼は我に返って、父親のところに帰ることを決心します。ボロボロになった弟息子が、まだ実家からずいぶん離れていたとき、父親は、遠くに弟息子が帰ってくるのを見つけると、かわいそうに思い、息子のところまで走って行き、口づけして、きれいな服を着せて、子牛を美味しく調理して食べさせました。
 さて、帰ってきた弟と、それを喜んでいる父親を見た兄息子は怒ります。そして父親に言いました。
 「長年の間、私はあなたにお仕えし、あなたの命令を破ったことは一度もありません。その私には、今まで子やぎ一匹下さったこともありません。それなのに、あなたの財産を食いつぶした息子が帰って来ると、そんな息子のために肥えた子牛を与えるのですか。」
 兄は、弟をひいきして自分には何もしてくれないと不満を言っています。彼は、父親が自分にもたくさんの財産を与えてくれたことを忘れています。父親が、弟と兄を同じように愛しているのに、弟も兄も、父親の愛に気づいていなかったのです。
 イエスは、このたとえ話で「神の愛」を教えています。神は、この父親のように私たちをいつも愛して、いっしょにいることを喜び、ご自分のものを惜しまず与えてくださるお方です。神はあなたの人生を、良いもので満ち足らせてくださるお方です。たとえ人が、神から離れてしまっても、その人が帰ってくるのを待っておられるお方です。神は、あなたを愛しておられます。

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