ルカの福音書 18-主があなたと共におられる

出演者
大嶋重徳
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

もっと詳しく見る

アップロード日
2020.06.04
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ルカの福音書 章
放送日
2020.06.04

いいね登録

     登録数:0

いいねリストを見る

「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか、大嶋重徳です。
ルカ福音書を順番に読んでいます。今日も引き続き、有名なマリアの受胎告 知の箇所です。若く幼いマリアが、どうして受胎告知を「おことばどおり、こ の身になりますように。」と受け止めることができた、その理由を探っています。 その最後のことが、マリアに現れた天使ガブリエルが「主があなたとともにお られます。」ということばだったでしょう。
マリアの心には、婚約者ヨセフのことを考えると、「なぜ結婚直前の今なんだ ろうか」そして何よりも、「なぜ、私なのか」と神様に問い詰めたい思いがあり ました。何をどう考えてもわからないことだらけです。
しかし、ただ一つ彼女にわかっていること、それはこの出来事の中で、「主が あなたとともにおられます。」主がともにいてくださるということでした。ここ には、神様がともにおられるのだ、自分が悪くて、何かの罪を犯してしまって、 裁きの結果こうなったのではない。神様のご計画があり、神様が私のすぐそば にいて、私を導いてくださっている。私は今、神とともにいるのだということ でした。この安心が、マリアの最初から最後まであったのだと思います。そし てこれが、すべての「どうして」というマリアの問いを、胸にしまわせること ばだったと思います。
今世界は、新型コロナウィルスのことで大変な状況となりました。もしかす ると、聞いてくださっている方にも、感染なさった方もおられるかもしれませ ん。「なぜなんだ」その思いを抱かずにはおれない只中にも、私たちに聞こえて くるのは「主があなたとともにおられます。」ということばです。私たちはこの ときも、たった一人でこの酷な状況を生きているのではありません。神様がい っしょにいてくださる。ここにおいて私たちの心は安らぎ、問いを静かに胸に しまうことができるのです。
神様は、やがて夫となるヨセフにも現れてくださいました。ヨセフがマリア を受け止めることができるように突き動かしたことばも、「主があなたがたとと もにおられる。」ということばでした。マリアの人生はこの後も、人間的に見る と様々な不遇な人生を歩みます。夫ヨセフも、早く亡くなったのではないか、 なにより息子イエスは 33 歳で十字架につけられます。
しかし彼女は、彼女の人生は、幼い頃に成した、自分の「このおことばどお り、この身になりますように。」という信仰のことばによって生きていくことと なります。私たちも今日、「おことばどおり、この身になりますように。」と言 うことのできる人生を、神様とともに歩んでまいりたいと思います。

コメント

番組に対するコメントはまだありません。ぜひ感想をお願いいたします。

コメントを投稿する

お問い合わせ