『ノリタケ』の創業者 森村市左衛門

出演者
岩井基雄
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2020.05.25
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] 使徒の働き 14章12節
放送日
2020.05.25

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「世の光」の時間です。お変わりありませんか、岩井基雄です。第四月曜日 は、歴史の中を歩んだクリスチャンの生涯から学んでいますが、今日は人生の 晩年でクリスチャンとなった、森村市左衛門について学んでみましょう。
森村市左衛門は、森村家当主が代々名乗った名前です。六代目市左衛門は天 保 10 年の生まれで、陶磁器で有名な「ノリタケ」の創業者として知られていま す。家業は武具商、陶磁器業を営んでいました。
1853 年、浦賀に黒船が来ました。開港すると徳川家や旗本を相手に商売が始 まりました。当時の日本は、不利な為替相場で損をするばかりでした。市左衛 門はその頃、福沢諭吉に出会い、「金を取り戻すには、外国貿易以外にはない」 という言葉に触発され、ノリタケを創業し、外国貿易を始めます。それは、私 利私欲のためではなく、日本を豊かにするための一念発起でした。
15 歳年下の弟、豊に英語を習わせ、ニューヨークに遣わし、「日の出商会」と いう小さな雑貨店を始め、それが大発展していきます。また市左衛門は、銀行 なども創業しました。さらに、教育事業にも熱心で、「森村学園」を創立し、「北 里研究所」創立にも協力、複数の大学も支え、社会奉仕活動も行い、人材を育 てていったのです。
人を育てることに使命を持っていた市左衛門は、熱心な仏教信者でした。欧 米で見聞を広める中、宗教には偉大な力があると確信を持ちます。そこで仏教 を熱心に研究し、多くの教えを受け、お寺も建てますが、そこには生きた宗教 があるとは思えなかったのです。
そして彼は、聖書を自ら学び、人生の晩年に洗礼を受け、敬虔なクリスチャ ンとなるのです。彼自身、最も嫌いだったキリスト教を学んでみて、「自分の求 めていたものはこれだと感じ、キリスト教信者になった」と告白しています。 本当に人を育て、自らも成長していく鍵は、聖書が語る神の愛、そして「キリ ストにある救い」だと確信し、市左衛門は地上の生涯を終えたのです。
聖書は、イエス・キリストについてこう語っています。
「この方以外には、だれによっても救いはありません。天の下でこの御名の ほかに、私たちが救われるべき名は人間に与えられていないからです。」新約聖書 使徒の働き 4章12節

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