ルカの福音書 17- 向き合う力

出演者
大嶋重徳
制作
PBA 太平洋放送協会
再生時間
5min

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アップロード日
2020.05.21
カテゴリ
人物・人生
聖書箇所
[新約聖書] ルカの福音書 章
放送日
2020.05.21

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「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか、大嶋重徳です。ルカ福 音書を順番に読んでいます。今朝は引き続き、有名なマリアの受胎告知の箇所 です。
驚くべきことは、十代のマリアが受胎告知を受け入れます。聖書にはこうあ ります
「ほんとうに、私は主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおりこ の身になりますように。」
マリアが受け止めることができたのは幾つかの理由があると思います。
第一のことは、彼女の言葉の中にあります。「おことばどおり」という言葉で す。マリアは天使のことばを聞き、やがて彼女は有名な「マリア讃歌」という 歌を歌います。その歌の中で彼女は、「旧約聖書の語る出来事が自分の身に起き たのだ」と歌うのです。小さな村の娘の十代の女の子です。恋もして、大工ヨ セフの奥さんになることを夢見ていたマリアです。そこに現れた御使いの語っ たことばは、彼女が昔から教会学校で聞いていた、「聖書の救い主の預言と一つ のこと」だったのです。何度も何度も繰り返し聴いていた、聖書の預言の物語 でした。そして気付いたんです。「自分の人生に聖書の語られてきたことが起こ ったのだ」と。
「ああ、私が選ばれたのか...」彼女は受け止めました。マリアには、彼女の 人生で少なからず聴いてきた、「聖書の生活」があったのです。「どうして自分 の人生はこうなったんだろう...この突然の痛みや苦しみは、聖書のことばがこ の身になることなんだ」と、聖書のことばが彼女を立たしめたのです。
受胎告知のシーンが数々描かれてきましたが、その絵の多くに、マリアの手 や膝の上には書物が開かれている場面が描かれてきました。「おことばどおり」、 そう言える彼女の聖書の生活が、彼女に「この身になるように」と言わせたの だと思います。マリアは震えるような思いで、「おことばがあるから」、「おこと ばのとおりに」と、彼女の小さな信仰で、幼い信仰で、自分の人生に向き合お うとしたのです。聖書を読んで、聖書で考えようと思った。こんな状況で神が わたしを恵まれているというなら、どこが恵まれているのかと考えようと思っ た。聖書は私たちの人生にとって、いつもそのような意味を与えてくれます。 もし、私たちが「この世界に神がいるならば」と真剣に聖書に向き合い、聖書 のことばに生かされるとき、聖書はこの身に起こった出来事に向き合う力を私 たちに与えてくれます。
ぜひ聖書を読んでいただきたいと思います。そこには、不思議と、いつもぴ ったりなことばがあなたに届られることでしょう。既に聖書に親しんでいるお 友だちがいるならば、そのお友だちから手ほどきを受けながら、聖書読んでく ださるとうれしいです。

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