「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか、福井誠です。「継続は力 なり」聖書を一日一日と読み進むなら、不思議にも自然に養われるものがあり ます。今日も聖書を開いてまいりましょう。詩篇 110 篇 3 節から、「キリストの 復活と私たちの復活」と題して、メッセージをお伝えいたします。
「あなたの民は あなたの戦いの日に喜んで仕える。聖なる威光をまとって 夜 明け前から。あなたの若さは朝露のようだ。」
今日も先週に続いて、イースター特別番組です。本来ならイエスの復活の場 面を取り上げて、イエスの復活と、その意味としての私たちの復活について語 るところですが、今日も先週と同様に詩篇から読んでみましょう。
詩篇の 110 篇もまた、「メシア預言」と呼ばれているもので、特にこの詩篇は、 イエスが復活して天に戻られたあと起こった出来事、ペンテコステにおいてそ の意味を解き明かす、ペテロの説教の中で引用されているものです。
そこでペテロは、イエスが旧約聖書で預言されている通りに復活し、その確 かなる王権を示されたことを証しています。イエスの復活は、イエスを葬り去 った、当時のイスラエルやローマの支配に勝る主の王権を示すものでした。ま さにイエスがすべてに勝る、万物の王であることを示したのです。
初代教会のキリスト者は、イエスのその優れた王権を認め、イエスの新しい 王国の時代が明けたことを確信して、宣教へと出ていったのです。実にその姿 は、朝明けの露の如し、麗しく力強いものであったとたとえられるものでした。
その復活の意義は今日も変わることがありません。今なおイエスの復活は、 イエスの王権、この世のすべての国家に勝り、すべての国を支配する神の国が 存在していることを明らかに現されています。目に見える今日の社会は、腐敗 と汚職、争いと敵意にあふれているかもしれません。しかしそのような国々を 新しくする、平和と愛、誠実と真実に満ちた神の国が始まっていて、完成へと 向かっているのです。
ぜひ教会へ行って、この世にあってイエスの復活の福音が、誠に生きて働い ていることを知っていただきたいと思います。では良き一週を祈ります。